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美食探訪約5秒。まるであじの体に切り取り線でも入っているかのような早業だ。干物づくりは前日に天気予報を聞いて魚を仕入れることから始まる。夜中に魚を開いてしまって、翌朝、雨だったら干せないからだ。 塩水に30分前後漬け込み、水洗い。その後、引き上げられた魚は、今度は干し網の上に並べられて朝を待つ。「干物には海から吹く西風か東風がいい。」と西堀さん。 気温や湿度によっても異なるが、太陽の日差しをたっぷり浴びて、干物の表面が完全に乾いたら出来上がりだ。この日は約5時間で干し上がった。魚の身の色も、青みを帯びたものからべっこう色に変わっている。「お昼からの日だとおいしさが出ない。微妙に味がちがう」そうだ。下田名物の金目鯛の干物と地元で人気のむろあじの干物をセットでお届けします。旨味を凝縮「天日干し」の逸品。申し込み番号 161 U 2046●金目鯛干物(大)×3枚、むろあじ干物(大)×5枚 ●金目鯛、むろあじ:国産 ●賞味期限/ 10日(冷凍保存)山七商店金目鯛・むろあじのひもの午前0時過ぎから黙々と魚をさばく「山七商店」店主の西堀菊代さん。翌朝の天気予報をもとに魚を注文し、真夜中から下ごしらえを始める。下田港は伊豆でも有数の漁獲高を誇り、特に金目鯛の水揚げ量は日本一だ。また下田市は幕末の頃、開国の舞台となったことでも知られる。開いた魚を箱に並べ、海水よりも濃いめの塩水に漬ける。同じ魚でも大きめなら長めに漬けるなど、長年の勘で時間を調整する。30分ほど海水に漬けた後、ざっと水洗いする。季節によって塩分を調節したり、漬け時間を微妙に変えるなどして「山七商店」の味を出す。午前6時、店の裏にある防波堤に魚を干し始める。空が白み始めるとあっという間に朝の光に。天候や漁獲量により、配達ご指定日よりお待ちいただく場合がございます。※商品のご注文にはお届け先の連絡のとれる 電話番号のご記入が必要となります。020 dancyu gift

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